小説を1000冊読んだ齋藤明里さんによる『命懸けの純愛小説おすすめ6選』の小説です。
恋愛ならば命を懸けてほしい!というあかりんの持論があるんですね。なんでこんな偏った考え方になってしまったかというと…
自覚はしてるんだ!よかったー…怖かった今。
自覚はしてる!笑
胸キュン小説を読んで「素敵!」と思うこともあるけど、命懸けの愛を描いているとグッときちゃうんですよ♪こういう作品に出会ったから、あかりんは偏った恋愛観をお持ちだよって話。
なるほど。恋愛観を歪ませた作品3選ですね!
『遮光』中村文則 / 新潮社
恋人の美紀の事故死を周囲に隠しながら、彼女は今でも生きていると、その幸福を語り続ける男。彼の手元には、黒いビニールに包まれた謎の瓶があった──。それは純愛か、狂気か。喪失感と行き場のない怒りに覆われた青春を、悲しみに抵抗する「虚言癖」の青年のうちに描き、圧倒的な衝撃と賞賛を集めた野間文芸新人賞受賞作。若き芥川賞・大江健三郎賞受賞作家の初期決定的代表作。
男性は事故死してしまった恋人の左手の小指をホルマリン漬けにしてビンで持ち歩くっていうお話なんです。極まった愛だと思うんです♪
極まった愛に、ホルマリンって単語出てくる?
出てくる。出てくる。傍から見たら「えっそんなことする?」って思っちゃうかもしれないけど、そう思ってしまうほど人を愛せる人の感情の強さを私はすごく美しいものだと思う♪
『私の男 』桜庭一樹 / 文藝春秋
私は腐野花(くさりの・はな)。着慣れない安いスーツを身に纏ってもどこか優雅で惨めで、落ちぶれた貴族のようなこの男の名は淳悟(じゅんご)。私の男、そして私の養父だ。突然、孤児となった十歳の私を、二十五歳の淳悟が引き取り、海のみえる小さな街で私たちは親子となった。物語は、アルバムを逆からめくるように、花の結婚から二人の過去へと遡ってゆく。空虚を抱え、愛に飢えた親子が冒した禁忌、許されない愛と性の日々を、圧倒的な筆力で描く直木賞受賞作。
誰も幸せにならないってわかっているのに、それでも二人で溺れていってしまう姿に心がギュンってなる♪
胸ギュンなんだ!
『純潔』嶽本野ばら / 新潮社
東日本大震災の翌年、僕は京都から上京した。君は大学のキャンパスで独り本当の幸せと政治闘争を訴え、浮きまくっていた。啄木の短歌を諳んじるような純朴な僕はアニメ研究会に引きずり込まれ、ヲタの洗礼を受けつつ、君に惹かれ、身を投じていく。「新潮」掲載から改稿四年余、時代閉塞と生きにくさを打破する政治恋愛小説。
分厚くて読むの大変かもしれないけど、あの美しいラストを見てほしい♪
『ミシン』嶽本野ばら / 小学館
孤独な青年雑貨店主と、心に病をもつ少女――Vivienne Westwoodの洋服を愛する二人が運命的に出会い、はかない逃避行に旅立つ名作「世界の終わりという名の雑貨店」、そして、MILKの洋服を華麗に着こなすカリスマ・ヴォーカリスト、ミシンに恋する少女の「乙女」としての生きざまを強烈に描いた表題作「ミシン」を収録。
究極の愛の形の答えがここにはある!盲目的な愛に生きれる人ってかっこいいなって思う♪
『流浪の月』凪良ゆう / 東京創元社
最初にお父さんがいなくなって、次にお母さんもいなくなって、わたしの幸福な日々は終わりを告げた。すこしずつ心が死んでいくわたしに居場所をくれたのが文だった。それがどのような結末を迎えるかも知らないままに――。だから十五年の時を経て彼と再会を果たし、わたしは再び願った。この願いを、きっと誰もが認めないだろう。周囲のひとびとの善意を打ち捨て、あるいは大切なひとさえも傷付けることになるかもしれない。それでも文、わたしはあなたのそばにいたい――。新しい人間関係への旅立ちを描き、実力派作家が遺憾なく本領を発揮した、息をのむ傑作小説。本屋大賞受賞作。
周りがワチャワチャいうのはナンセンス!本人たちにしか分からないことがたくさんある♪
『流浪の月』はAudible(Amazonの聞く読書)の聞き放題の対象になっています。
『痴人の愛』谷崎潤一郎
平凡な小娘のナオミは、譲治に引き取られて育てられて行くうちに思いがけなかった肉体の美しさを増してゆき、手におえない淫婦に成長する。譲治は自分ではどうすることもできないほどナオミの魅力のとりこになり生活も荒廃してゆく。妖婦の一タイプを創造した話題作であり、作者の悪魔主義的傾向の一つの頂点をなした作品。
運命の相手に出会っちゃったからこそ人生はグチャグチャになっちゃったけど、愛の形として美しい♪
『痴人の愛』はAudible(Amazonの聞く読書)の聞き放題の対象になっています。